家電量販店で売っている複合機と、ビジネス向けの複合機はどう違う?
その1:印刷スピードが大きく違う!
家電量販店に売っている複合機とビジネス向けの複合機を使い比べた時、まず感じるのが印刷スピードだと思います。
例えば、同じcanonの製品から、家電量販店で買える「Satera MF745Cdw」とビジネス向けの「imageRUNNER ADVANCE C5560F III」を比べてみましょう。
ファーストコピータイム
ファーストコピータイムとは、コピー(スタート)ボタンを押してから、最初のコピー完了した用紙が機体から外に排出されるまでの時間のことを指します。
家電量販店「Satera MF745Cdw」はカラー11.3秒、モノクロ9.8秒です。
ビジネス向け「imageRUNNER ADVANCE C5560F III」はカラー4.5秒、モノクロ2.9秒になります。
連続複写速度
連続複写速度とは、1分間に印刷が何枚できるかを表す指標です。
家電量販店「Satera MF745Cdw」はA4サイズの場合カラー、モノクロ共に27枚です。
ビジネス向け「imageRUNNER ADVANCE C5560F III」はA4サイズの場合カラーモノクロ共に60枚になります。
印刷スピードではビジネス向けが2倍以上のスピード!
上記の数字はメーカー、機種によっても異なりますし、同じ機種でも湿度など環境によっても異なるため、あくまでも参考となります。
しかしそれでも倍以上の差があることから、印刷スピードはビジネス向けの複合機の圧勝であることがわかります。
その2:利便性が違う!
家電量販店に売っている複合機とビジネス向けの複合機を使い比べた時、次に気になってくるのは利便性ではないでしょうか?
こちらはお使いの環境によるため一概にどちらが優れているとは言えないのですが、それぞれのポイントについて解説したいと思います。
大きさ
使いやすい複合機の置き場所を考える上で、大事なのは複合機の大きさです。
大きさでは家電量販店に売っている複合機の方が、ビジネス向け複合機よりも小さくなっています。
印刷速度でもご紹介した家電量販店で売っている「Satera MF745Cdw」とビジネス向けの「imageRUNNER ADVANCE C5560F III」を比べてみましょう。
「Satera MF745Cdw」の本体寸法は471mm(幅)×469mm(奥行)×460mm(高さ)です。
「imageRUNNER ADVANCE C5560F III」の本体寸法は620mm(幅)×742mm(奥行)×950mm(高さ)(高さはオプション使用時1,201mm)になります。
こちらは寸法だけでなく、家電量販店で買える複合機は棚の上や中に置くことが多く、ビジネス向けの複合機は単体で置くことが多いという点も置き場所を考える上では大事かもしれません。
機能
家電量販店に売っている複合機もビジネス向けの複合機も、どんどん多機能になってきています。
しかし、ビジネス向けの複合機の方が多機能な場合が多いようです。
また、給紙トレイの数もビジネス向けの複合機の方が大型である分多い場合がほとんどであり、日常的に用紙のサイズや色など種類を多く使い分けたい時にはビジネス向けの複合機がおすすめです。
保守体制
保守体制も家電量販店に売っている複合機とビジネス向けの複合機では大きく違っています。
まず保証については、家電量販店の複合機の場合は購入と同時に1~3年の保証にはいるのが一般的です。
こちら、トナーやインク交換は保証に入っておらず、自分で買いに行く形になります。家電量販店が近い、トナーやインクを取り扱っている通信販売をよく利用するという場合にはそこまで負担はないかもしれませんが、そうでない場合や在庫管理を手間に感じる場合には負担になるでしょう。
また、修理の際はメーカーに送ることになるため、その間の業務に支障が出る場合があります。一日でも複合機がないと大変困るという会社にもあまり向いていないかもしれません。
ビジネス向けの複合機の場合は購入と同時に保守契約を結ぶのが一般的です。料金はかかってしまいますが、トナーやインクは届けてくれる点や、修理が必要な際にはオフィスに保守サービスの人がきてくれる点などからとても快適に使うことができます。
使いやすさの重要性
しかし、この手間にかかる時間は社員の労働時間の一部であり、つまりそれを行う社員の人件費がかかっているということになります。
複合機を見直すことが、業務を効率化するチャンスかもしれません。
その3:かかる費用が違う!
家電量販店の複合機を購入しようかなと考えている方の中には、複合機の価格が一番の魅力という方も多いのではないでしょうか?
たしかに製品の価格で言えば、家電量販店の複合機の方がビジネス向けの複合機よりもかなり安くなります。
しかし、費用にこだわるならさらに考えてほしいのがランニングコストです。
トナーやインク代等を含む印刷コストは、一般的に家電量販店の複合機の方が、ビジネス向けの複合機よりも3~4倍かかると言われています。
また、保証に関しては、ビジネス向けの複合機も保守契約に料金がかかりますが、家電量販店の複合機も修理が必要な場合には別途修理代金がかかることがあるため、保守のための費用が無料なわけではありません。
以上のことから、ランニングコストは家電量販店の複合機の方がかかると言われています。
特にトナーやインクの減り、部品の消耗などは使用量が増えれば増えるほど激しくなるため、大量印刷する場合にはどんどん家電量販店の方のランニングコストが上がることになります。
家電量販店の複合機とビジネス向けの複合機はこんなに違う!
印刷スピード、利便性、費用と家電量販店の複合機とビジネス向けの複合機ではたくさんの違いがあることをご紹介しました。
ぜひ以上を参考に自社に合った複合機を選んでください。
この記事を読んでも悩んでしまう場合は…
家電量販店の複合機はお店に行けばたくさん見ることができますが、ビジネス向けの複合機を見たり話を聞いたりする機会はあまりないため、そういう方がよくいらっしゃいます。
その場合には、ぜひ一度お気軽にお問い合わせいただければと思います。
お客様に最適なビジネス向けの機種や、運用プランをご提案いたします。
オフィス電話本舗 | 2021.07.06 07:57
値段もお手頃になっており、自社のオフィスに導入するのはこれくらいでもいいんじゃないか…?と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、お手頃と言っても決して安くはない買い物です。違いをしっかり調べてから購入することをおすすめします。
今回はそんな方の参考になるよう、家電量販店に売っている複合機とビジネス向けの複合機の違いをご紹介します!