MACアドレスとは？

MACアドレスのMACとは、Media Access Controlの頭文字をとった言葉です。

パソコンはもちろん、スマートフォンやルーター機器、インターネットが使用できるゲーム機など全てのネットワークに接続する機器に割り当てられた識別番号になります。物理アドレス、イーサネットアドレスと呼ばれることもあります。

MACアドレスはその製品ごとにすでに割り当てられており、基本的に後から変更することはできません。また、各端末ごとに異なったアドレスが割り当てられており、他の機器と重複することもありません。

表記方法

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MACアドレスは上記のように12桁の16進数(0～f)で表示されます。

前半6桁はメーカー固有のアドレスであり、後半6桁はその製品固有のアドレスです。

そのため、ネット上ではMACアドレスの前半6桁からメーカーを調べるツールなども存在しています。

MACアドレスの活用方法

基本的な働き

MACアドレスは通常業務ではあまり意識していませんが、ネットワーク接続する際には必ず使用されています。

まず、MACアドレスがないとネットワーク通信をすることができません。

送信先、送信元共にMACアドレスがあることで同じ通信規格を使用していると判断でき、通信することができます。

また、MACアドレスは最終的な宛先であるIPアドレスに向かう途中、経由地となるルーターなど接続機器の宛先を指定しています。

例えばパソコンから複合機へ社内ネットワークを通して接続する場合、IPアドレスが指定するのは複合機です。

一方、MACアドレスは、最初にルーターを指定し、次に複合機を指定します。経由地を通ると宛先のMACアドレスが変化していくこともMACアドレスの特徴といえます。(ルーターを経由した後は、送信元のMACアドレスもルーターのものに変化します)

IPアドレスについては「複合機のIPアドレスの調べ方と設定方法」の記事もぜひご覧ください。

セキュリティとしての働き

MACアドレスはネットワークに接続できる全ての機器に、重複することなく割り当てられています。

そのためこのMACアドレスを使用する事で、接続できる機器をフィルタリングすることが可能です。

例えば、複合機の設定でMACアドレスを登録している機器のみ接続できるようにしておけば、不審な端末がネットワーク内に接続したとしても複合機への接続を防止することができます。

逆に、特定MACアドレスの端末をブロックしておくことも可能です。

MACアドレスによるフィルタリングの設定は機種によって異なりますので、お使いの機種の取り扱い説明書をご覧ください。

参考として、canon C3530F IIIの場合は以下の手順になります。

参考元：MACアドレスでファイアウォールを設定する – Canon – imageRUNNER ADVANCE C3530F III / C3520F III – ユーザーズガイド (製品マニュアル)

操作パネルより、以下の順に選択する。

【設定/登録→環境設定→ネットワーク→ファイアウォール設定→MACアドレスフィルター】

その後、

複合機からパソコンへのデータ送信を制限する時は【送信フィルター】を

パソコンから複合機へのテータ受信を制限する時は【受信フィルター】を選択する。

【フィルターを使用】の項目をONにし、デフォルトポリシーの項目で

その後指定する機器のみ通信できる用にする場合には拒否、

通信できないようにする場合には許可を選択する。

例外アドレス欄に通信機器のMACアドレスを指定し、OKを押す。

MACアドレスの確認方法

操作パネルから確認する

機種によって異なりますが、環境設定やシステム管理設定の項目からネットワークを選ぶと確認できることが多いです。

IPアドレスと同時に表示される場合もあります。

詳しくは、使用している複合機の取り扱い説明書をご覧ください。

ここでは一例として、CanonのC3530F IIIでの方法をご紹介いたします。

canon C3530F IIIのご紹介ページはこちら

操作パネルより以下の操作を行うことで確認ができます。

設定/登録→環境設定→ネットワーク→Ethernetドライバ設定

パソコンから確認する

複合機のMACアドレスはパソコンからも確認することができます。パソコンから確認する場合も、IPアドレスの確認方法と同じ場合がほとんどです。

IPアドレスの確認方法について、「複合機のIPアドレスの調べ方と設定方法」の記事でご紹介していますので、ぜひこちらをご覧ください。

複合機の機能を知り、よりセキュリティレベルの高い活用を