KONICA MINOLTAのデジタル孔版印刷機とは?
デジタル孔版印刷機とは?
デジタル孔版印刷とは、一般的な複合機のように一枚ずつデータ通りにインクを吹き付けていくのではなく、最初に原稿からマスター(版)を作成し、そのマスターからインクを転写することでプリントを作成します。
まるで版画のようなイメージです。
印刷は以下の流れで行います。
①読み取る
PCやスキャナーから原稿を読み取ります。
②製版する
マスターのフィルムに穴をあけて版を作成し、ドラムに巻き付けます。
③印刷する
ドラムユニット内部のインクが、フィルムの穴の部分を通って用紙に印刷されます。
④定着する
インクが乾き、用紙に定着します。
デジタル孔版印刷機のメリット
デジタル孔版印刷機は、一度マスターを作ってしまえばどんどん高速で印刷することができるため、印刷する枚数が多ければ多いほど時間もコストも下がります。
例えば、KONICA MINOLTAのデジタル孔版印刷機CD87DPの場合は1分間に200枚の高速プリントが可能です。
同じKONICA MINOLTAの複合機bizhub C685の場合1分間の印刷枚数が65枚ですのでかなり速度の違いがあります。
また、一枚ごとの印刷の単価としては
・A4黒字率10%原稿
・高濃度インク、高品質マスター使用時
・マスター代+インク代+排版インク代
の条件下だと以下のように変化し、1000枚のプリント時には約0.14円という非常に高いコストパフォーマンスとなります。
画像引用元:高生産性 – CD87DP / CD67DP / CD57DP / CD54DP – デジタル孔版印刷機 – 製品情報 – ビジネスソリューション | コニカミノルタ
大量に同じものを印刷するほど時間もコストも削減できるため、デジタル孔版印刷機は大量に同じプリントを使用する学校や塾などでよく利用されています。
デジタル孔版印刷機の機能・セキュリティ
デジタル孔版印刷機の機能について詳しくご紹介します。
今回はKONICA MINOLTA CD87DPを参考にしているため、他のデジタル孔版印刷機にはない機能や、他の孔版印刷機にはあるけれどご紹介していない機能もあります。
より詳しく知りたい方は、是非一度お気軽にオフィス電話本舗までお問い合わせください。
ネットワーク・ダイレクトプリント
標準装備のUSBインターフェースに加えて、オプションにはなりますが、有線LAN、無線LAN、USBメモリに対応可能です。
ネットワークプリンターとしても、USBメモリーからのダイレクトプリンターとしても使用できるため、作業効率がアップします。
様々な編集機能
視認性が高く操作しやすい操作パネルからは、様々な編集が行えます。
拡大・縮小だけでなく、原稿ごとに枚数を指定して印刷できたり、一枚の用紙に2面、4面と多面割り付けできたりと非常に便利です。
また、メイクアップと呼ばれる機能を使えば、原稿を直接編集することなく、一部分のみ色変えたり、消去したり、白黒反転させたりと多彩な編集が可能です。
セキュリティ機能
デジタル孔版印刷機の原稿からマスターを作成するという構造から、不正に書類を複製できてしまうのではと不安になるかもしれません。
しかし、しっかりと以下のようなセキュリティ機能がついており安心です。
- IDとパスワードによるユーザー認証(オプションを使えばICカードによる認証も可能)
- プリント後の設定で次のプリントを制御。マスター等からの情報漏洩を防ぎます。
デジタル孔版印刷機のデメリット
大量印刷の時には圧倒的なコストパフォーマンスを実現するデジタル孔版印刷機ですが、毎回マスターを作成することから少数印刷だと割高になってしまうというデメリットがあります。
また、KONICA MINOLTA CD87DPは読み込み、書き込み共に600dpi×600dpiの解像度と高い解像度ではありますが、先ほど印刷速度でも比較した同じKONICA MINOLTAの複合機bizhub C685の場合、モードにもよりますが最大1,200dpi×1,200dpの解像度での書き込みが可能です。
そのため、この2つの機種の場合、より綺麗な高精細プリントが可能なのは複合機であるbizhub C685の方になります。
一般的にも高精細プリントに向いているのは複合機の方とされています。
デジタル孔版印刷機は複合機などと使い分けるのがおすすめ!
一般的なオフィスで使用する場合には、少数印刷する場合には複合機やドキュメントプリンターを、大量に出力する場合には孔版印刷機を使用するとコスト削減になりおすすめです。
デジタル孔版印刷機の導入について、オフィス電話本舗でもご相談可能ですので、ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
オフィス電話本舗 | 2021.09.17 20:58
一般的な複合機とはどう違うのか、そのメリットなど詳しく見ていきましょう。