複合機(コピー機)は粗大ゴミに出せる?正しい処分方法とは
リース契約?処分する前に複合機(コピー機)の所有権の確認を
処分方法を検討する前に、まず確認しておきたいのが複合機(コピー機)の所有権です。
当たり前ですが、所有権がないものを勝手に処分することはできません。
複合機(コピー機)はリース契約で導入することが多いですが、リース契約の場合、複合機(コピー機)の所有権はリース会社にあります。
したがってリース契約の場合は勝手に処分せず、リース会社に連絡をするようにしましょう。
リース契約について詳しくは「複合機・コピー機のリースとレンタルの違いは?それぞれのメリット・デメリットもご紹介!」をご覧ください。
自治体の粗大ゴミ回収には、ほとんどの場合出せない
複合機(コピー機)はほとんどの場合、自治体の粗大ゴミ回収には出すことができません。
なぜなら、複合機(コピー機)が大きい、重いという理由もありますが、事業所で使用しているため、一般の家庭系ゴミではなく事業系ゴミの扱いになるためです。
事業系ゴミは基本的に専門の処理業者に処理を委託する必要があります。
そのため、家庭用と同じ大きさの小型の複合機(コピー機)を使用している場合でも、自治体の粗大ゴミには出せない場合がほとんどです。
(自治体によっては小規模事業者が少量のゴミを廃棄する場合、回収してもらえることもあります。詳しくは事業所のある自治体のホームページなどをご覧ください)
複合機(コピー機)の正しい処分方法
事業所で使用していた複合機(コピー機)の正しい処分方法には、以下の6つがあります。
①下取りに出す
複合機(コピー機)を入れ替える場合、新しい複合機(コピー機)の導入をする業者で、今使用している複合機(コピー機)の下取りをしてくれる場合があります。オフィス電話本舗でも下取り可能です。
下取りが難しい場合でも、複合機(コピー機)を処分してくれる産業廃棄物業者やリサイクル業者などを紹介してくれる場合もありますので、一度相談してみることをおすすめします。
②産業廃棄物業者で廃棄してもらう
事業者の使用している複合機(コピー機)は産業廃棄物にあたるため、産業廃棄物業者に依頼し、廃棄してもらうことが可能です。
産業廃棄物業者は、自治体のホームページや、下記のホームページから検索することができます。
(産業廃棄物の区分として、複合機(コピー機)は廃プラスチック・金属くずになります)
産業廃棄物業者には、オフィスから複合機(コピー機)の運搬をしてくれるところもあれば、持ち込みだけのところもあるため、運搬方法については事前の確認が必要です。
また、運搬してもらえる場合も運搬距離に応じて料金が変わってくることが多いため、料金もチェックしておきましょう。オフィス近くの業者にお願いするとコストが抑えられる可能性が高いです。
他に業者を選ぶポイントとして、優良認定を受けている業者もおすすめです。環境に配慮し、通常より厳しい基準で処理してくれる業者が優良認定を受けているため、安心して依頼することができます。
優良産廃処理業者認定制度
通常の許可基準よりも厳しい基準に適合した優良な産廃処理業者を、都道府県・政令市が審査して認定する制度です。平成22年度の廃棄物処理法改正に基づいて創設され※、改正法の施行日である平成23年4月1日より運用開始しました。引用元:優良産廃処理業者認定制度 | 環境再生・資源循環 | 環境省
費用相場:10,000~15,000円程度
③メーカーに回収してもらう
複合機(コピー機)を製造、販売しているメーカーで回収してもらうことができます。
大手メーカーが責任もって回収、再資源化を行ってくれるため、信頼できるのが大きなメリットです。
オフィス電話本舗でおすすめすることの多い複合機(コピー機)メーカー、Canon、TOSHIBA、SHARP、KONICA MINOLTAでもメーカー回収を行っています。
KONICA MINOLTA
費用相場:30,000~40,000円程度
④リサイクル業者に買い取ってもらう
まだ使用することができ、製造からそこまで年数が経っていない場合、リサイクル業者に買い取ってもらう方法もあります。
ただし、古すぎたり傷があったりなど値段がつかない場合には引き取ってもらえないこともあるため、注意が必要です。
リサイクル業者の場合、店舗まで複合機(コピー機)を自分で持ち込む必要があるところが多いため、運搬方法、費用なども考慮して業者を選ぶようにしましょう。
また、リサイクル業者の場合、次に他の企業が使うことが前提ですので、データの初期化など情報漏洩に関しては特に気を付けておく必要があります。
費用相場:運搬費用。ただし、買取価格によってプラスになる可能性も。
⑤不用品回収業者に回収してもらう
複合機(コピー機)を、不用品回収業者に回収してもらうという方法もあります。
不用品回収業者の場合、無料で回収してくれる業者もあれば、有料で回収する業者、複合機(コピー機)の状態に応じて買い取りを行う業者もあります。
手間はかかりますが、いくつか見積りをとって比較すると良いでしょう。
ただ、不用品回収業者の中には回収した廃棄物を正規の方法で処分しないような悪質な業者も時折いるようです。
業者の口コミや、不用品回収に必要な資格(古物商許可、産業廃棄物収集運搬許可など)をちゃんと持っているかなども依頼する前に確認しておきましょう。
費用相場:業者により大きく異なる
⑥売る・譲渡する
まだ使える複合機(コピー機)の場合、オークションサイトで売ったり、人に譲渡したりすることも可能です。しかし個人間のやりとりのため、トラブルに注意する必要があります。
運搬方法や費用なども自分か相手かが手配しなければなりません。
運搬費用や手配の手間、トラブルのリスクを考えると、業者に依頼した方が楽だったと思うこともあるようです。
処分方法が決まったら、最終チェックを!
処分方法が決まったら、実際に回収や買取をお願いする前に情報漏洩がないよう、以下のポイントなどに気を付けて複合機(コピー機)の最終チェックを行いましょう。
- データの初期化がしてあるか
- USBメモリやSDカードがささっていないか
- 文書が読み取り部分に置きっぱなしになっていないか
- 給紙トレーが空になっているかどうか(社内の情報が書かれた裏紙を使用していないかどうかなど)
不安な場合には、データ削除を専門にしている業者に依頼することもできます。
複合機(コピー機)を処分するタイミングも重要!
日常的に業務で複合機(コピー機)を使用している場合、複合機(コピー機)が数日でもないと業務に支障が出てしまうところも多いかと思います。
かといって、新しい複合機(コピー機)を導入してから古い複合機(コピー機)を処分するとなると、処分まで複合機(コピー機)をどこに置いておくかという問題が発生します。
なるべく業務に支障が出ず、場所もとらなくてすむよう、複合機(コピー機)の処分はできるだけスムーズに行えるタイミングを考慮することも重要です。
オフィス電話本舗 | 2022.11.03 21:36
今回は複合機(コピー機)の正しい処分方法をご紹介します!