複合機のトナーとは?
トナーとは
トナーとは簡単に言うとインクの粉のことです。
しかし正確には帯電性を持った非常に小さ色の粒のことで、粉と言われてイメージする粉末とは少し違います。
このトナーはモノクロ印刷の場合はブラックのトナーを、カラーの場合にはCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の4つのトナーを使用します。
トナーとインクの違い
トナーとインクにはそれぞれメリット・デメリットがあります。そのため、特徴によって使い分けるのがおすすめです。
トナーのメリットデメリット
メリット
- 静電気を利用して紙に転写させ、熱によって定着させるため、高速印刷が可能で定着性も高い
- 1つのトナーで印刷できる枚数が多く(大体5000枚~20000枚前後)、交換の頻度が少なくてすみ、一枚ごとの単価も安い
- 封筒など凹凸のある用紙や滲みやすい用紙などにもキレイに印刷できる
デメリット
- 写真など高解像度の印刷に向いていない
- 長期保存に向いていない
トナーを使用する複合機がおすすめのケース
トナーを使用する複合機は高速印刷が可能で一枚ごとの単価も安くなるため、大量に印刷をする場合におすすめです。
複合機を導入する会社は大体月間印刷枚数が500枚以上を超えていることが多いため、トナーを使用する複合機が向いているケースが多いです。
インクのメリット・デメリット
メリット
- 写真など高画質の印刷が可能
デメリット
- 滲みやすい
- トナーより高価
インクを使用する複合機がおすすめのケース
写真など高画質の印刷を行いたい場合にはインクを使用する複合機がおすすめです。
ただインク代は高価になってしまうため、それ以外の印刷物も多い場合にはトナーを使用する複合機と併用して使い分ける事も考えた方がいいかもしれません。
二台導入したとしても、コスト削減につながる場合があります。
「リサイクルトナー」「互換トナー」とは?
使用している複合機のメーカーが出しており、複合機の型番に対応しているトナーのことを「純正」とよびます。
純正トナーの使い終わったケースを回収し、それに新しいトナーを入れたものが「リサイクルトナー」、純正トナーではないけれどその複合機でも使用できるトナーのことを「互換トナー」といいます。
大体市販されているリサイクルトナーや互換トナーは複合機とは違うメーカーが販売しています。
そのため値段は安く手に入れることができますし、複合機が古く純正のトナーが手に入らない時に互換トナーで対応することができる場合もあります。
しかし、リサイクルトナーや互換トナを使用した場合、不具合が生じる可能性が純正のものより高くなります。
また、純正トナーでないもので出た不具合は保証の対象外になったり、そもそもキットトナー保守契約では純正のものでしか契約できないなど、何かあった時に高い修理代金や入れ替えの必要が出る場合があります。
そのため、リサイクルトナーや互換トナーの使用はあまりおすすめできません。
廃トナーボトル(ボックス)について
複合機のトナーについて調べていくと出てくる単語の一つに「廃トナーボトル(ボックス)」があります。
トナーを使用していると紙に付着しなかった余分なトナーが出てしまいます。その余分なトナーを溜めておくのが廃トナーボトル(ボックス)です。
この廃トナーボトル(ボックス)がいっぱいになってしまうと余分なトナーが上手く処理できず、印刷物が汚れてしまう事もあるため、複合機に廃トナーボトル(ボックス)がいっぱいになった旨の表示が出たらちゃんと交換をしましょう。
トナー交換・廃トナーボトル(ボックス)の交換について
カウンター保守でもキットトナー保守でも、トナー交換、廃トナーボトル(ボックス)の回収などは保守契約の中に入っていることがほとんどです。
そのためあまり自社ですることはないかと思います。
保守契約を結んでいない、中古品などの場合には自分で交換する必要があります。
その際には説明書などをよく読み、その通りに行ってください。
また、トナーには引火性のある物質が含まれている場合がありますので、保管場所や処分方法等には注意が必要です。
廃トナーボトルもそのままゴミに出すのではなく、販売店や家電量販店などの回収を利用するようにしましょう。
複合機のトナーはコスパが良い!
トナーは1つで多くの枚数を高速で印刷でき、純正のトナーを使用していても、カウンター保守契約などを結んでいれば非常にコスパよく使用できます。
一般的には写真など高画質なものを印刷したい場合には向かないとされていますが、より美しく印刷できるよう研究・開発された複合機もあります。
気になる場合には是非お気軽にオフィス電話本舗までお問い合わせください。
オフィス電話本舗 | 2021.10.07 15:44
今回はそんなトナーについて詳しく解説いたします!