複合機を設置する時に必ず守らなければいけない条件

複合機を設置する時には必ず守らなければいけない条件があります。

もちろん複合機を導入、設置する場合は打ち合わせなどで確認されると思いますが、念のため、自社でも把握しておくと良いでしょう。

①ケーブル・電源・アース線の接続が可能な場所

複合機を使用するためには電源やアース線への接続が必要です。また、LANケーブルやFAXを使用する場合には電話回線との接続も必要になります。

そのため、こうした配線が可能な場所に設置する必要があります。

長いケーブルを使用することもありますが、動線の邪魔になってしまったり、踏まれることで断線したりする恐れもありますので、なるべく配線のしやすい壁際に設置する場合の方が多いです。

②水気、湿気、ほこり、油や煙などの多くない場所

水気、湿気、ほこり、油や煙は、火災や感電、故障の原因となります。

そのため、これらの少ない場所に設置するようにします。

③高温、低温になりすぎない場所(直射日光も避ける)

高温や低温も故障の原因になります。

直射日光に当たる場所に設置すると複合機が高温になりやすいため、直射日光が当たりそうな場合には遮光カーテンを設置するなど対策が必要です。

④水平な場所

複合機は精密機器であり、とても複雑な内部構造になっています。

傾斜のある場所では各部品への負荷のかかり方なども変わってきてしまい、印刷のゆがみや故障の原因になる為、必ず水平な場所に設置するようにしましょう。

⑤複合機本体よりも広いスペースがあいている場所

複合機ピッタリのスペースでは、複合機の熱がこもってしまったり、用紙やトナーの補給、メンテナンスが出来なくなってしまいます。

そのため、複合機本体よりも広いスペースが必要です。

一般的には複合機本体よりも50cm両サイドに、出来れば前面はメンテナンスができるよう給紙トレイ分確保できると良いでしょう。

例として、KONICA MINOLTAの bizhub C360 i / C300 i / C250 iの寸法図を見てみます。

仕様上の大きさは、幅×奥行×高さが615×688×779mm（原稿ガラス面まで)です。

また、機械占有寸法として、手差しの補助トレイを開いた状態で幅×奥行が 937×688mm という数字も出されています。

画像引用元：寸法図 – bizhub C360 i / C300 i / C250 i – 製品情報 – ビジネスソリューション | コニカミノルタ

寸法図の下はオプションをつけているのでまた別として、上を見てみると、正面では手差しの補助トレイを、右側面図では給紙トレイを開いた状態の数値がわかります。

そのため、使用上の大きさよりも、これだけ広いスペースを確保するのがおすすめです。

(どうしても確保できない場合には、手差しトレイや給紙と例を使う時に複合機や周りのものをずらす必要が出てしまい、とても不便です)

複合機を設置する時に守らなければいけない条件まとめ

複合機を設置するのにおすすめの場所

複合機を設置するのにおすすめの場所の条件は、以下になります。

(1)戸外に続くドアから離れた壁際

戸外に続くドアの近くだと、どうしても雨風やそれにより砂埃などが複合機にかかってしまう事が多くなります。

そのため、戸外に続くドアからは離れており、配線が邪魔にならないよう壁際に設置するのがおすすめです。

(2)利用頻度の高い部署や係の近く

やはり業務の効率を考えると複合機の利用頻度の高い部署や係の近くに配置するのが良いでしょう。

配線などで難しい場合には、部署や係のデスクの場所を変えるという方法もあります。

また、複数の係で使うために間に置きたいという場合には、動線がしっかり確保できるよう配慮をすると、実際に利用する時に困らずに使用できます。

(3)来客対応する場所とは別の場所

複合機が来客に見えやすい場所にあると、来客中の複合機の使用が難しくなってしまいます。

また、印刷物を置き忘れた際に見られてしまうなど、被害が大きくなってしまう可能性もあります。

使いやすさの観点からも、セキュリティの観点からも、来客対応する場所とは別の部屋や、離れた場所がおすすめです。

複合機を設置する場所に悩んだら