DX推進したいならDXマーク認証をチェック!
DXとは?
DXとはデジタルトランスフォーメーションの略称です。
DXの内容について、経済産業省では以下のように定義しています。
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジ タル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」
つまり、簡単に言えば、データとデジタル技術を活用しながら顧客や社会のニーズに応え、企業自体もより良く変革していくためのビジョンになります。
IT化するだけではDXにはならない(IT化とDXの違い)
これまでよく話題に上がっていたIT化だけでは、DXにはなりません。
IT化は今までアナログだった作業をITの導入により生産性を向上させるための手段であることが主でした。
DXはIT化という手段を用いて、データとデジタル技術を活用しながら顧客や社会のニーズに応え、企業自体も変革していくことをいいます。
IT化とDXとの関係をまとめるなら、DXという大きな目標があり、その手段の一つにIT化があるということです。
変革していくためにはIT化だけではなく、IT技術を安心安全に使えるよう適切な方法で保持・管理・運営することなどが含まれています。
そのため、DXを推進するためには個人情報保護法、不正競争防止法など適用・遵守すべき法令への知識も必要になります。
DX化推進のためのDXマーク認証制度
DXマーク認証制度とは、一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会の提供するDXに取り組んでいる事業者に対する認証制度です。
DXに必要な幅広い知識を備えているか、個人情報の取り扱いなどその知識を正しく活かし情報の保護管理がされているかどうかなどを確認し、一定の基準を超えている場合のみに認証されることができます。
DXについては社会変化に対応することも大事であるため、取得後1年ごとに手続きが必要になります。
DXマーク認証制度について:一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会【SP2】
認証ランク
DXマーク認証は事業ステージにより3つのランクに分かれています。
各ランクと目安については以下のようになります。
ブロンズ『DX宣言・推進計画があり、各種情報資産の把握と管理方法が定められ、個人情報保護規程ほかの法令を適切に順守・運営すべく活動している企業』
シルバー『ブロンズの基本事項に加え、自社の状況やDX推進にかかる取組推進状況が可視化されている企業』
ゴールド『DX化によるビジネスモデル改革を体現している企業』
シルバーは2021年9月から、ゴールドは2021年12月から申請受付となりますので、この記事を書いている2021年8月現在取得できる最高ランクはブロンズとなります。
ブロンズも2021年4月に申請受付をしたばかりの新しい認証制度ではありますが、当ブログ、オフィス電話本舗を運営している株式会社FISソリューションズはこのブロンズ認証を既に受けております。
DXマーク認証制度で認証されるメリット
DXを推進しているということは、デジタルデータを正しく安全に取り扱っている、社会の変化に適応しているということです。
そのため、DXマーク認証制度で認証されることは企業が正しくDXについて理解し、推進していることのアピールになり、評価や信頼を得ることにつながります。
今後新しく取引先を選ぶ際の一つの基準にもなっていくでしょう。
DXマーク認証制度で認証されると、一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会のホームページ内に事業者情報とDX宣言書、個人情報保護方針が記載されます。
また、DXマークロゴの使用許可と認証盾も提供されるため、認証されるとすぐにアピールすることができます。
DXマーク認証制度の認証までの流れ
DXマーク認証制度で認証されるまでの大まかな流れをご紹介します。
①申請
DXマークWeb申請ポータルより申請手続きを行います。
申請が受理され審査料請求が届いたら審査料の払い込みをします。
②WEB学習と試験受験
WEBで学習後確認テストを受け、一定以上の点数を取ることで合格となります。
メールで指定された2週間の期間中は何度でも繰り返し学習することが可能です。
申請時に指定したDX最高責任者が受けるDX最高責任者テストでは、60分30問の確認テストで70%以上の回答率が合格ラインです。
3回まで受験でき、3回とも不合格となると認証申請は終了となってしまいます。
こちらも申請時に指定するDX推進人材が受けるDX推進人材テストは、60分60問の確認テストで80%以上の回答率で合格です。
こちらは1回しか受験できず、不合格になると認証申請が終了となります。
ただし、DX推進人材テストはDXアドバイザーと契約する場合には免除となります。
③書類審査
WEB試験合格後、書類審査の結果がきます。(不備の連絡があった場合にはその対応が必要となります)
書類は申請時に以下の内容を提出します。
①DX宣言書
②DX化推進計画
③DX化推進規程
④個人情報保護規程
⑤個人情報保護チェックシート
⑥情報セキュリティ基本方針
⑦情報セキュリティ規程
⑧スキル評価表
⑨情報資産台帳
⑩IT環境チェックシート
⑪DX化推進チェックシート
引用元:一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会【SP2】
④判定員による事業者訪問判定
書類審査通過後、判定員が事業者に訪問し、個人情報の保護管理体制や帳簿類の保管管理体制などが申請通り適切にされているかどうかを確認します。
※原則訪問ですが、コロナ禍ではリモートでの判定も可能。
⑤認証
判定員による判定にも合格すると認証料の請求が届き、認証料を支払うと無事認証となります。
DXに悩んだ時に頼りたいDXアドバイザー
DX推進と言われても何をどうすれば良いのか、どこから手を付けてよいのか悩んだ場合に頼りになるのがDXアドバイザーです。
DXアドバイザーは豊富な知識と多様な経験を持ち、一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会の試験に合格した人に与えられる資格です。
一年ごとの更新が必要となり、常に社会変化にも対応した的確なアドバイスを行うことができるようになっています。
DXアドバイザーは事業者の現在の状況を分析し、目標に向けた対策を事業者と一緒に考え、進めていきます。
DXマーク認証制度の認証を受けるにあたっても、DXアドバイザーの支援を受けることができます。
DXマーク認証制度を申請したいけれどよくわからないことがあるという場合にはぜひDXアドバイザーとの契約がおすすめです。
認証支援事業者
従業員がDXアドバイザーの資格を持ち、DXアドバイザーとしての活動ができるよう管理、監督、環境の整備を行っているのが認証支援事業者です。
DXアドバイザーの管理監督だけでなくDXマーク認証の普及活動なども行います。
株式会社FISソリューションズはこの認証支援事業者であり、社員40名がDXアドバイザーの資格を持っています。
DXマーク認証にご興味のある方はぜひお問い合わせください。
DXマーク認証制度で社会の変化をチャンスに!
社会の変化を目の当たりにすると、「このままでは取り残されてしまうんではないだろうか」とつい不安に思ってしまう方もいるかもしれません。
しかし、何もしないと取り残されてしまうということは、この変化に対応し適応していくことで、何もしなかった企業、自社より取り組みが足りない企業と差別化できるというチャンスでもあります。
DXマーク認証制度を活用しながら、ぜひ社会の変化を自社のチャンスにしてみてはいかがでしょうか?
株式会社FISソリューションズはDXアドバイザーを擁する認証支援事業者です。ご興味のある方は是非お気軽にお問い合わせください。
オフィス電話本舗 | 2021.08.30 06:44
日々進化するデジタル技術に影響を受け、社会もどんどん変化をしています。
そんな変化する社会の中でよりよい事業を行っていくためにDXが不可欠と、現在経済産業省がDXを推進しています。
DXとは何か、そしてそれを推進するためにチェックしておきたいDXマーク認証制度について詳しく解説します!